「日本エディブル・スクールヤード・ネットワーク」「エディブル・スクールヤード研究会」の立ち上げのお知らせ

 本年度、一般社団法人エディブル・スクールヤード・ジャパン(ESYJ)では、「日本エディブル・スクールヤード・ネットワーク」および、「エディブル・スクールヤード研究会」 を立ち上げます。

 「日本エディブル・スクールヤード・ネットワーク」とは、ESYJ (http://edibleschoolyard-japan.org) との連携を軸とし、カリフォルニア州バークレー市で始まっ たエディブル・スクールヤードの実践を日本国内で推進している、あるいは計画している 仲間たちが繋がり、それぞれの実践から学び合い、日本におけるエディブル・スクールヤー ド・プログラムの創造、普及のために助け合い、支え合うことを目的としたネットワークです。

 2016年よりESYJが行ってきた研修プログラム(勉強会ー通称テラコヤ・エディブル やGrowing Leaders セミナーあるいはトレーニング)を通じてエディブル・スクールヤードのメソッドを学んできた方々が、ESYJとの繋がりはもとより、実践者同士が互いのノウハウやリソースを共有できる関係づくり・実践者コミュニティを作って行くことを目的としています。 さらに、「日本エディブル・スクールヤード・ネットワーク」を基に、「エディブル・ス クールヤード研究会」を発足します。

 「エディブル・スクールヤード研究会」は、上記ネットワーク参加者からメンバーを募り、 形成するもので、これはEDIBLE SCHOOLYARD PROJECT(ESYP)(http://edibleschoolyard.org)が30年という長きにわたり築き、目指す教育理論への理解を深め、 スキルを向上させ、共通の精神性と哲学と方法論に基づいて組織された、日本における ESY実践者の体系知を作っていくことを目的としています。

 本研究会では、日本で既に実践されているESY各プログラムの設計を分析し、背景にある教育、文化風土をまとめ、最終的にはそれぞれの現場での実践に浸透している情熱や価値観を明らかにし、自然と融合する文化や教育的背景に合ったESYプログラムの波及も研究課題としています。

 こうした概念に基づき研究メンバーから5名を選出し、2024年9月末に実施計画のカリフォルニア州バークレー市を研修地とする米日エディブル教育交流ツアーを行います。バークレー市を拠点とするESYPを訪問、周辺のエディブル教育先進事例を複数訪問し、教科統合カリキュラムの実際や学習ガーデン&キッチンのデザイン、運営方法などを視察。ESYPとのスキルシェアを通じて、日本での研究·調査の成果を共有するとともに、 米国におけるESYの実績や米国ならではの文化・歴史的背景、理念的バックボーンを受け取り、日本におけるESY推進の糧とします。

 2024年12月に団体発足10周年を迎えるにあたりエディブル・スクールヤード・ジャパン (ESYJ)では、公立校(小中)での実践を現在の6校から5年間で100校に増やすことを目標に掲げています。

 本研究会と交流ツアーのアウトプットとして
(1)ESYプログラム立ち上げのためのガイドラインの作成
(2)日本での事例をまとめた事例集
(3)各地でのESYプログラムの映像資料の作成
を目指しています。

 これまで私たちエディブル・スクールヤード・ジャパンに繋がり、ともに学び合いの関係を築いてきてくださったみなさま、そしてこれからエディブル・スクールヤードを実践したいと願う方々へ。「日本エディブル・スクールヤード・ネットワーク」、そして「エディブル・スクールヤード研究会」への参加をお待ちしています。そして、このネットワークと研究会を運営するための資金的サポートやボランティアサポートも募集しています。ご協力どうぞよろしくお願いします。

 「日本エディブル・スクールヤード・ネットワーク」、そして「エディブル・スクールヤード研究会」キックオフイベントは5月31日(雨天順延6月1日)にEdible KAYABAENでの開催を予定しています。キックオフイベント、ネットワーク参加申請の詳細や研究会メンバー募集の詳細は、後日あらためてお知らせ致します。